ムダ毛の自己処理は、手間がかかり、イヤですよね。「医療脱毛をしたら、自己処理をしなくて済む!」と、医療脱毛に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
医療脱毛は、ムダ毛を取り除くだけでなく、毛が生えてくる仕組みそのものにアプローチする方法です。
本記事では、
- 毛の生えるメカニズムと医療脱毛の関係
- 医療脱毛の原理:レーザーによる発毛組織への作用
- 施術後、毛が抜けて、ツルスベお肌になるまでの流れ
について、医療脱毛クリニックのカウンセラーが詳しく解説します。
医療脱毛の仕組みを理解することで、医療脱毛への疑問や不安を解消し、安心して施術を受けることができるようになっていただけると幸いです。
毛根にある発毛組織の役割
私たちの体毛は、皮膚の下にある「毛根」と呼ばれる組織から生えていて、「発毛組織」により毛を生み出して伸ばしています。
発毛組織は次の3種類。
- バルジ領域:毛の元となる細胞を作って毛乳頭に送り、毛を作る指令を出す
- 毛乳頭:毛細血管から栄養を受け取って毛母細胞を育てる
- 毛母細胞:毛乳頭からの指令を受けて、細胞分裂を行い毛を作り出す
医療脱毛は、これらの発毛組織にレーザーを照射して毛を作る働きを抑えることで、ムダ毛を減らしてゆきます。
脱毛の仕組みを理解するために、まずは発毛組織の構造をご紹介します。
バルジ領域:新しい毛のもとになる細胞を作って「毛を作れ!」と指令を出す
バルジ領域は、毛の途中にある小さな部分で、新しい毛のもとになる細胞(毛包幹細胞)を作っています。これを毛乳頭に送って、「毛を作れー!」と新しい毛を作る指令を出します。
例えるなら、バルジ領域は「毛を作るぞ!」と最初に指令を出す、工場の社長のような役割です。
毛乳頭(もうにゅうとう):毛のもとになる細胞に栄養を与える
毛乳頭は、毛根の最も奥にある組織。
バルジ領域で生まれた「毛包幹細胞」がここに移動し、毛細血管から栄養をもらって、体毛を作る毛母細胞を育てます。
例えるなら、毛乳頭は工場に材料やエネルギーを届ける倉庫のような役割です。
毛母細胞(もうぼさいぼう):細胞分裂しながら毛を作る
毛母細胞は、毛乳頭からの命令を受け取ると毛を作る細胞です。
細胞分裂しながら毛を作り、毛を伸ばしてゆきます。毛が伸びるのは、毛母細胞が新しい細胞を作り出しているからです。
例えるなら、毎日一生けんめい働いて、新しい毛を作りつづける工場の作業員さん みたいなもの。
毛が生えてから抜けるまでの毛周期と脱毛の原理

毛は、「毛周期」と呼ばれるサイクルで「生える ~ 抜ける」を繰り返しています。
毛周期には、成長期・退行期・休止期の3つの段階があります。医療脱毛は、毛周期に合わせて施術を行うことで、効率的に毛を減らしてゆきます。
成長期:毛が生えてきて伸びる時期
成長期は毛が最も活発に成長している時期で、毛母細胞が盛んに分裂を繰り返し、毛を成長させます。
成長期の特徴は次の3点。
- 毛母細胞が活発に働き、毛がどんどん伸びる
- メラニンが豊富に含まれて毛の色が濃くなってゆく
- 毛根がしっかりと皮膚に固定されており、毛乳頭との結びつきが強い
医療脱毛のレーザーが最も効果を発揮するのは、この時期。
詳しくは次の項目で説明しますが、メラニンが医療レーザー光を効率よく吸収し、そのエネルギーが熱に変わって毛根や毛母細胞に届くので、効率的に発毛組織にダメージを与えます。
退行期:毛の成長が止まり、抜ける準備をする時期
毛母細胞の活動が弱まり、毛根と毛乳頭の結びつきが緩くなる時期です。また、メラミン量も少なくなる時期です。
レーザーを当てても毛乳頭に熱が届きにくいので、医療脱毛の効果は低くなります。
休止期:毛が抜け落ち、次の毛の準備をする時期
毛が抜け落ち、新しい毛が生える準備をする期間です。
皮膚の中に毛がないので、レーザーを当てても効果がない時期になります。
毛周期の間隔
成長期にあたる毛は、全体のたった約20%。
残りの約80%は、退行期や休止期。まだ皮膚の下に眠っていて、次の成長期になって皮膚から生えるのを待っている状態です。
1回の脱毛施術で効果があるのは、全体の20%くらいの毛根だけ。
そのため、理想のツルツル肌を手に入れるには、1回の脱毛では終わらず、複数回の施術が必要です。
毛周期は部位によって異なり、顔は短く、VIOは比較的長い傾向があります。
| 部位 | 毛周期の間隔 |
| 顔 | 約1〜2ヶ月 |
| ワキ | 約2〜3ヶ月 |
| 腕・脚 | 約3〜5ヶ月 |
| VIO | 約3〜4ヶ月 |
医療脱毛で毛がなくなるメカニズム

医療脱毛は、特殊なレーザーを使って毛根の発毛組織に直接アプローチする仕組み。医療用レーザーがどのように作用して、毛がなくなるのか説明します。
医療脱毛のレーザーがメラニン色素に反応する仕組み
医療脱毛の脱毛機から照射するレーザー光は、毛のメラニン色素に吸収されやすい性質があります。
このため、医療脱毛のレーザーを照射すると、メラニンが反応して熱エネルギーを発生させます。この熱は、毛のメラニンを伝って毛根の奥深くまで届いてゆき、毛根の発毛組織にダメージを与えます。
ターゲットは毛根! 発毛組織への作用
レーザーの熱が毛のメラニンを伝って届く毛根の発毛組織には、
- 毛の種をつくる「バルジ領域」
- 毛を作る毛母細胞に栄養分を供給する「毛乳頭」
- 毛を作り出す「毛母細胞」
があります。
これらの組織はレーザーの熱によって、ダメージを受けたり、完全に破壊されてしまいます。ダメージを受けた毛根は毛を作る力が弱まり、破壊された毛根からは毛が生えてこなくなります。
レーザーの種類と特性
医療脱毛で使う脱毛機は、レーザーの違いで3種類の脱毛機があります。
それぞれの特徴や違いについて表にまとめておきます。医療脱毛のクリニックを選ぶ際には、肌や毛の質にあった脱毛器を使っているか、確認しましょう。
レーザーの種類
深達性
特徴
向いている肌・毛質
注意点
アレキサンドロス
浅い(表面に近い)
メラニンへの反応が強く、効果が高い
色白の人・太い毛
・日焼けや色黒の肌、色素沈着のある箇所ではやけどのリスクが上がる
・波長が浅いため、皮膚の深部まではレーザーが到達しにくい、毛穴が深い位置にある部位に関しては、レーザーの種類を変えて照射するなど注意が必要
ダイオレーザー
中間層
バランスがよく、様々な毛質に対応可能
3種類の中では中間となる波長で、反応のしやすさも
幅広い肌質・毛質
・他のレーザーが得意としている毛質に対して効果が劣る場合がある
ヤグレーザー
深層まで
日焼け肌や濃い毛にも対応
色黒肌・剛毛
・照射時の痛みが強い
照射された毛が無くなるまでの流れ
医療脱毛でレーザー照射を受けた後、どのように毛が無くなるのか、施術後の経過と注意点を時間を追って説明します。
施術直後:毛は抜けない
施術を受けた直後は、毛の状態に変化はなく、そのまま残っています。ですが、照射したレーザーの熱エネルギーは毛根に届いており、毛根では毛が抜ける準備状態に入っています。
レーザーの熱は皮膚にも影響を与えるため、お肌に軽い赤みや腫れ、ほてりを感じることがあります。これは一時的な反応ですので安心してください。
いつもより念入りに保湿を行い、肌のバリア機能を守りましょう。
施術から1〜2週間後:毛が自然に抜け始める
1〜2週間ほど経つと、ポロポロと毛が自然に抜け始めます。強く引っ張らなくても、スルッと抜けてくれます。
すぐに抜けない毛もありますが、無理に引っ張ったりせず、自然に抜けるのを待ちましょう。
お肌が柔らかい方が毛が抜けやすくなるので、引き続き保湿のケアを頑張りましょう。
施術から2〜3週間後:施術時に成長期だった毛は抜け落ちる
少しずつ抜けていた毛は、施術から2〜3週間ほどでほぼすべて抜け落ち、ツルツルとした肌を実感できるようになります。
抜けた毛の毛根は、レーザーの熱によってダメージを受けたり、破壊されています。ダメージを受けた毛根は毛を作る力が弱まり、破壊された毛根からは毛が生えてこなくなります。
注意してほしいのは、ここまでで抜けたのは、施術時に毛周期の「成長期」だった毛、全体の20%の毛だということ。
見えていた毛が抜けても、肌の下では次の毛が生える準備をしています。毛周期の「休止期」に入っていた毛が、新たに成長期へと移行するためです。
次の施術の7日前~:次回の施術の準備
次回の施術が近づいてきたら、効果的に施術を受けられるように肌の状態を整えていきましょう。
乾燥して硬くなった肌よりも、たっぷり保湿した柔らかいお肌の方が圧倒的に毛が抜けやすいので、保湿を徹底するのが大切。日焼け対策も忘れずに。
毛抜きやワックスは避けて、自己処理は電気シェーバーで行いましょう。
医療脱毛の効果と施術回数の目安
医療脱毛は、毛の生えるサイクル(毛周期)に合わせて複数回の施術が必要になります。
施術ごとの毛の減少率と、効果の出やすい施術回数の目安についてご紹介します。
1回の施術で脱毛できるのは全体の15~20%
1回の施術で脱毛できる毛の割合は約15~20%程度。複数回の施術を重ねることで、徐々に毛が減っていきます。
| 施術回数 | 毛の減少率(目安) |
| 1回目 | 約15~20%減少 |
| 3回目 | 約40~50%減少 |
| 5回目 | 約70~80%減少 |
| 6回目以降 | ほぼ自己処理不要 |
※個人差があり、毛質や部位によって異なります。
部位ごとの施術回数の目安
脱毛完了までの回数は、部位によっても異なります。
毛が太く濃い部分は比較的少ない回数で効果が出やすいですが、細く薄い毛が多い部分は多めの施術が必要になります。
| 部位 | 効果を実感できる回数 | 脱毛完了までの回数 |
| ワキ | 3~4回 | 5~6回 |
| VIO | 4~5回 | 6~8回 |
| 顔 | 5~6回 | 8~10回 |
| 腕・脚 | 3~5回 | 5~7回 |
| 背中・うなじ | 4~6回 | 6~9回 |
※回数はあくまで目安であり、個人の毛質や肌質によって異なります。
医療脱毛は、回数を重ねるごとに効果が実感できる施術です。自己処理の回数を減らし、ツルスベ肌を目指すためにも、計画的に通うことが大切です。
医療脱毛のリスクと副作用

医療脱毛は高い効果が期待できる一方で、施術後の肌トラブルや副作用が起こる可能性もあります。
どのようなリスクや副作用があるのかを知っておくと、施術前に適切な対策を行い、安全に脱毛を進めることができます。
リスクや副作用を避ける全般的なポイントは次の2点。
- 施術前後に、刺激の弱いスキンケア用品でたっぷり保湿をする
- 施術前後に日焼けをしない
施術部位の一時的な赤み・腫れ
レーザー照射によってお肌も刺激を受けるので、一時的に赤みや腫れが出ることがあります。これは通常、数時間から数日で落ち着くので心配はありません。
施術後は刺激の強い化粧品やスキンケアを避けましょう。保冷剤などで冷やすと回復が早まります。
毛穴が炎症を起こして 毛嚢炎(もうのうえん)を発症
毛穴が軽い炎症を起こし、赤みやニキビのようなブツブツができることがあります。これは、レーザーの熱によって毛穴の周囲が刺激を受け、雑菌が入りやすくなるためです。
施術後は清潔を保ち、汗をかいたらすぐにシャワーで流すのがベスト。刺激の強い化粧品やスキンケアを避けましょう。
硬毛化(こうもうか)
医療脱毛を受けた後、脱毛されるどころか逆に太く・濃くなってしまうことがあります。硬毛化が起こりやすいのは、細いうぶ毛が多い部位(二の腕・背中・うなじ・肩 など)。
発生のリスクを抑えるためには、硬毛化しやすい部位に対しては「蓄熱式」の脱毛機を選ぶのがおすすめ。
レーザー出力が強すぎて皮膚にダメージを与える
レーザーの出力が強すぎる場合、熱が強く作用しすぎて皮膚にダメージを与えてしまうことがあります。
施術時に痛すぎる場合は、出力を弱めてもらいましょう。
日焼けした肌や色素沈着がある部分はやけどのリスク
日焼けした肌や、色素沈着がある部分は、レーザーの光が過剰に吸収されるため、火傷のリスクが高くなります。
施術の前は、マリンレジャーなど強い太陽光線に肌をさらすことは避けましょう。
色素沈着・色素脱失
レーザーの影響で、一時的に肌の色が濃くなったり(色素沈着)、逆に色が抜けて白くなったり(色素脱失)することがあります。日焼け後の肌や炎症が残っている肌はリスクが高くなります。
施術前後の日焼け対策を徹底しましょう。また、施術後の肌をしっかり保湿し、刺激を避けましょう。
医療脱毛で毛が抜ける仕組み まとめ

医療脱毛は、レーザーの熱エネルギーを毛のメラニンに伝えて毛根の発毛組織まで届けることで、毛を生やす発毛組織の働きを抑えて、ムダ毛を根本から減らしていく施術です。
毛根にダメージを与えることができるのは、毛周期の「成長期」の毛ですが、施術時に成長期なのは全体の20%程度。このため、複数回、定期的に施術を受けることが重要になります。
レーザー照射後すぐには毛は抜けませんが、毛根はダメージを受けているため1~2週間後から自然に抜け始めます。肌トラブルを避けるとともに、脱毛の効果を高めるために、この期間はいつもより念入りに保湿をしましょう。
医療脱毛のメカニズムを知ることで不安を減らし、スムーズに理想のツルスベお肌を目指すことができますよ。


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